体重減少・食欲不振
体重減少・食欲不振
「普段通り食べているのに/ダイエットしていないのに体重が減っている」「食欲がない」このような症状がある方は、身体に何かしらの異常が隠れている可能性があります。
「1年で5kg以上減少、もしくは10%以上減少」した方は、直ちに医療機関を受診してください。
良性の病気では、重度の逆流性食道炎では食道が狭くなりますし、胃/十二指腸潰瘍では胃腸の動きが低下して食事摂取量が減ります。胃や腸の手術後も通過・吸収障害を起こすこともあります。慢性膵炎や潰瘍性大腸炎・クローン病などの炎症では消化吸収が損なわれて、肝臓の疾患では栄養の利用障害が起きて、痩せていきます。
体重減少や食欲不振の原因疾患は上記の他にも、心臓や肺、腎臓、血液、脳、ホルモン、メンタルの病気、糖尿病、感染症、ミネラル異常、薬の副作用‥と、枚挙に暇がありません。
実際の診療では、「味覚が変わった」「入れ歯が合わない/噛み合わせが悪い」「職場勤務が不規則になった」など、加齢や環境の変化による影響が疑われる例もあり、必ずしも病気が関与しているとも言い切れません。
体重減少の原因としては、①がん>②精神の病気>③消化器の病気、の順で多いとされており、本県死亡率原因第1位でもある「がん」に関しては、詳細な検索による除外が必要です。当院では、「腹部エコー」「胃カメラ」「大腸カメラ(必要に応じて便検査)」「採血」を組み合わせて原因を特定し、適切な治療を行なっていきます。
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